福岡を拠点に、舞台写真の撮影を専門で行っている宜将です。バレエやダンス、日本舞踊や演奏会など様々なジャンルの舞台を撮影していますが、今回は「ダンスの発表会撮影」についてお話しします。
「スマホで十分」という空気
ダンス教室の先生方から撮影のご相談をいただく際、こんな話をされることがあります。
「うちの教室、みんなスマホで撮り合って満足しちゃうんですよね。プロを呼んでも、あんまり写真が売れないかもしれなくて……」
確かに、今のスマホのカメラは本当に性能が良くなりました。舞台の上でもそれなりに綺麗な写真が撮れますし、そのままSNSにアップできる手軽さもあります。「わざわざお金を出して写真を買わなくても、スマホで撮ったもので十分」と感じる方がいるのも、自然なことだと思います。
では、そんな時代に、わざわざプロのカメラマンを入れる意味はどこにあるのか。
「綺麗に撮れている」だけでは、誰も買わない
ここが一番大事なところなのですが、「ただ明るくて、ピントが合っていて、綺麗に写っている」というだけの写真なら、正直もうスマホでも撮れます。そういう写真をいくらプロの機材で量産したところで、お金を出してまで欲しいとは思ってもらえません。
発表会というのは、その日、その時にしかない瞬間の連続です。あの表情も、あのポーズも、あの空気感も、二度と同じものは戻ってきません。
スマホで出演者同士が撮り合う写真は、もちろんそれはそれで良い思い出になります。でも、自分が舞台に立っている最中の姿は、自分では撮れません。客席からずっとファインダーを覗き続けている私たちだからこそ残せる瞬間があります。
その一枚が、何年経っても見返したくなるような「思い出の形」として手元に残っていく。それが写真の一番の良さだと思っています。
ただ、そのためには「綺麗に撮れていればいい」というわけにはいきません。出演者の方が「これは手元に残しておきたい」と思えるような写真を撮るには、撮る側がその舞台をどれだけ理解し、研究しているかが問われます。
どうすれば「買いたくなる写真」が撮れるのか
ジャズダンスは、テンポの速い曲に合わせて次々にフォーメーションが変わり、一人ひとりの見せ場も目まぐるしく入れ替わります。少しでもシャッターのタイミングがずれると、中途半端なポーズになったり、表情が流れてしまったりして、せっかくの良さが写真に残りません。
だからこそ、私は撮影前の準備をとても大事にしています。
可能であればリハーサルの映像を事前に見せていただき、曲の構成や振付の流れを頭に入れます。どの場面で誰がセンターに来るのか、どのタイミングでキメのポーズが入るのか。そうした流れを把握した上で本番に臨まないと、「ここだ」という瞬間にシャッターを切ることはできません。
ただカメラを構えて連写していれば何とかなる、というものではないんです。曲の流れを理解し、ダンサーの動きを読み、一番カッコいい瞬間を狙って待ち構える。地味な作業ですが、この積み重ねが「スマホでは絶対に撮れない一枚」を生み出します。
出演者の方が写真を見て「こんな自分がいたんだ」と感じてもらえたら、それが私にとって一番嬉しい瞬間です。
主催者様に面倒な作業はお願いしません
せっかく良い写真が撮れても、その後の販売作業で先生方の手を煩わせてしまっては意味がありません。
「注文を取りまとめて、お金を集めて、写真を仕分けして配る」
発表会のあとにこんな作業が待っていたら、先生方の負担は相当なものです。
私が撮影させていただく場合は、スマホで完結するネット写真販売の仕組みを使っています。出演者やご家族の方が、それぞれのスマホから好きな写真を選んで、そのまま注文・決済まで済ませる形です。写真もご自宅に届きますので、集金したり、写真を手渡しで配ったりする必要は一切ありません。
販売のことは何も気にせず、生徒さんたちの晴れ舞台をゆっくり見届けていただければと思っています。
出演者みんなが喜ぶ写真を残しませんか
「スマホで撮ったものでいいや」と思っていた出演者の方に、「やっぱりプロの写真は全然違う。買ってよかった」と言ってもらえるように。私は一つ一つの現場で、そのダンスや出演者のことを研究し、一番良い瞬間を追い続けています。
「今回の発表会は、出演者みんなが喜ぶような写真を残してあげたい」
そうお考えの先生方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。事前の打ち合わせから、ゲネプロ、本番当日まで、先生方の大切な舞台を一緒に作り上げていければ嬉しいです。